※ブラジルを除く中南米ではフル・ウオッシュドを利用しています。 フル・ウオッシュドでは滑りをとる段階で発酵槽を用います。発酵槽に半日から1日浸けて発酵させ滑りを取るのですが、この場合大量の水を使用する為、使用後の廃水が周辺環境に悪影響を与え社会問題になっています。セラードは環境の事も考えていることが伺えます。
大きな回転ドラム内(一番右の画像)に、一度に約4トンの生乾き状態のパーチメントを投入し、熱風を利用して低温(約40度)で水分の含有量が12%前後になるまでゆっくり乾燥させます。その後パーチメントの状態で水分を安定させる為専用倉庫で保管されます 一番左の画像がボイラーでそこから熱風を送り込み、その燃料としてユウカリの木が用いられています。ユウカリの木は一度伐採してもすぐに成長しますので、この農園(ボアビスタ農園)では燃料として利用していました。環境を大事にし、効率よく再利用している点も、大きな特徴でもあるといえます。 天日乾燥だけ、乾燥機だけというより、この様に二つの乾燥方法を併用した方が安定性があります。
※低温乾燥させる事で豆の胚芽が生きたままの状態となり、パーチメントの状態で長い間鮮度を保ったまま保存が可能となります。
さて、このままずっと保管していても意味がありません。 この次の工程として脱穀を行います。 この時点でのコーヒーはパーチメント(内果皮)に覆われていて、これを脱穀するとコーヒー豆(生豆)が現れます。私達が飲んでいるコーヒーはこの状態の豆を焙煎して飲んでるのです。 最後に精選された豆の欠点豆や異物を除去する作業が選別です。例えば、振動による比重選別(左の画像)やカラー選別(真ん中の画像)などが行われます。一番右の画像を見てもらえと分かると思いますが、その中でも左の豆が選別された生豆で、右の生豆が選別されていない豆です。 このようにして様々な過程を経て最後にカップテストを行い、それに合格できたコーヒーだけが輸出されます。このカップテストはコーヒーのうまい、まずいを判断するのではなくコーヒーの欠点を指摘する事を指します。 ブラジルではこの判断が一般的で欠点がなければ良いという風に感じ取れましたが、このセラードでのカップテストは、
●評価が最高級のストリクトリーソフトである事 ●カップコーヒーに濁りがなくファインカップである事 ●味の強さとしてボディーがある事を基準としており、一般的なブラジルの カップテストの基準
と比べ厳密なものでした。
この精製工程で生豆の資質が決まると言っても過言ではない位、重要な作業なのです。 つまりこの一連の過程がコーヒーの味に影響するのです。