焙煎がつくる、コーヒーの個性
焙煎前のコーヒー豆(生豆)は淡い緑色をしており水分を多く含んでいるため、香りも味わいもほとんどありません。
しかし、熱を加える「焙煎」という過程を経ることで、豆の内部に化学変化が起こり芳ばしい香りと豊かな風味が生まれます。
コーヒーは焙煎されて初めて本来の香りと味わいを解き放ちます。
同じ豆でも焙煎度合いを変えるだけで、酸味・苦味・甘味・コクのバランスが大きく変化する—これこそがコーヒーの奥深さです。
まさに焙煎は、コーヒーの個性を決定づける“職人の技”。
西山珈琲では、豆の特徴を最大限に引き出すために、主に3つの焙煎度合いをご用意しています。
Q&A
西山珈琲では、直火焙煎の熱の入り方や火力調整によって、豆の個性を最大限に引き出すことを大切にしています。
ここでは「焙煎度合いの違い」を、専門店ならではの視点でQ&A形式と解説を交えてご紹介します。
Q. 焙煎度合いはどう分類されるのですか?
A. 西山珈琲では「浅煎り・中煎り・深煎り」の3つの焙煎度合いで販売しております。
・浅煎り
(ハイ~シティロースト)
果実感を思わせる爽やかな酸味と、フルーティーでマイルドな味わい。
酸味やすっきりとした味わいがお好きな方におすすめの焙煎度合いです。
・中煎り
(フルシティロースト)
酸味と苦味のバランスが整い、香りやコクの調和も抜群。
豆本来の個性を感じやすく、西山珈琲が最も得意とする焙煎ポイントです。
・深煎り
(フレンチ〜イタリアンロースト)
酸味はほぼ消え、力強い苦味と重厚感が際立ちます。
濃厚な甘みも感じやすく、酸味が苦手な方やしっかりとした味わいがお好きな方におすすめの焙煎度合いです。
Q. なぜ同じ豆でも焙煎度で味が変わるのですか?
A. 豆の中で起こる「化学変化」の度合いが異なるからです。
焙煎が進むと、豆の糖分がキャラメリゼされ、酸味が分解されていきます。
その結果、浅煎りではフルーツ由来の酸味が残り、深煎りでは甘味や苦味が前面に現れます。
つまり、焙煎度合いは「酸・苦・甘・コク」のバランスを決める大きな要素なのです。
Q. 焙煎度以外に味わいを左右する要因は?
A. 産地・品種・精製方法です。
その産地や品種特有の味わい、ウォッシュ製法やナチュラル製法など精製処理による個性は焙煎によって、強調したり抑えたりすることができます。
西山珈琲では「その産地に何を求めるか」というイメージを大切にし、それに基づいて焙煎の微調整を行っています。
だからこそ、各銘柄に適した焙煎度を見極めることは、私たちにとって重要な仕事です。
焙煎度ごとの楽しみ方と味わいの深掘り
◆ 浅煎り(ライト〜シティロースト)
浅煎りの魅力は、なんといってもフルーティーで華やかな酸味。
まるでベリーや柑橘を思わせる風味を感じられることもあり口に含むと爽やかな透明感が広がります。
豆の個性がそのまま表れるため、産地特有の香りを探るのにも最適。
ブラックで飲んでこそ、そのピュアな味わいを存分に楽しめます。

◆ 中煎り(フルシティロースト前後)
中煎りは酸味と苦味のバランスがもっとも整った焙煎度合いです。
軽やかさとコクの両方を兼ね備え、香りの幅も広く最も多くの方に好まれるタイプです。豆本来の個性が引き立ちやすく「エチオピアは華やか」「ブラジルはナッツ系」といった産地特性を味わいやすいのも特徴です。
そのため飲み比べや自分好みを探す際には中煎りが基準となることが多いのです。

◆ 深煎り(フレンチ〜イタリアンロースト)
深煎りでは酸味はほとんど姿を消し、濃厚な苦味と重厚感が際立ちます。
じっくりと焙煎されることで糖分がキャラメリゼされ、カカオを思わせる甘苦さが感じられるのも特徴です。
ミルクや砂糖と合わせてもバランスが崩れずエスプレッソやカフェオレにも最適
「しっかりした一杯で目を覚ましたい」「食後に余韻を楽しみたい」という方には深煎りが格別の選択肢となるでしょう。

自分好みの焙煎度合いで迷っている方や西山珈琲を初めてご利用の方には、焙煎の違いを楽しめる
飲みくらべ【お試しセット】がおすすめです。
ぜひ、この機会に浅煎りから深煎りまで~
あなたのお気に入りの味を見つけてみてください。

店長のひとこと

焙煎度合いの違いは、単なる「濃い・薄い」ではありません。
同じ豆でも焙煎次第で全く異なる表情を見せるのが、コーヒーの大きな魅力です。
はじめてのお客様には、「酸味のあるコーヒーがお好きですか?それとも深みのある味わいがお好みですか?」とお聞きしています。これは、お客様のお好みの焙煎度合いを把握するための質問です。
産地や品種以上に、【焙煎度合いの把握】が最も大切だと考えています。
一般的に、焙煎度が深くなるほど苦味が強くなり、浅煎りほど酸味が際立ちます。
そこに産地・品種・精製方法による風味が加わることで、最終的には「焙煎度合+産地・品種・精製方法」を組み合わせて、お客様のお好みを見極める流れとなります。
焙煎士は、豆のポテンシャルを最大限に引き出すために、日々火加減と向き合いながら最適な焙煎度を探り続けています。ぜひ、浅煎り~深煎りまで飲み比べてみてください。
その違いこそ、コーヒーの奥深さを知る第一歩です。
最高の一杯をあなたに。ブラジル政府公認珈琲鑑定士 西山力生のご紹介
西山珈琲 店主・焙煎士 西山 力生
ブラジル政府公認 珈琲鑑定士(クラシフィカドール)
西山珈琲公式通販の店長「西山力生」です。
焙煎はもちろん、ネットショップのお客様係りでもありますので、ご要望などがございましたら何なりとお申し付け下さいませ。
「珈琲」を通して皆様に「美味しさ」と「楽しさ」をお届けが出来る様にこれからも精進していきたいと感じております。皆様のご感想・ご意見をお聞かせ下さい。
「ブラジル政府公認 珈琲鑑定士」とは?
お客様にお届けするコーヒーの品質を保証するため、私の持つ専門資格について少しだけお話しさせてください。私が保有する「珈琲鑑定士(クラシフィカドール)」は世界最大のコーヒー生産国であるブラジル政府が公式に認める、いわばコーヒーのプロフェッショナルを証明する国家資格です。
具体的には、以下のような専門的な鑑定を行います。
☑品質の最終チェック: 生産工程の最後に、豆に欠点がないか、品質基準を満たしているかを厳しく鑑定します。
☑味覚検査(カッピング): 香り、酸味、甘味、苦味、コクといった様々な味の要素を専門的に分析・評価し、そのコーヒーが持つポテンシャルを正確に見極めます。
☑産地・銘柄の評価: 各産地のコーヒー豆が持つ本来の個性や品質を鑑定し、最高の素材を選び抜きます。
鑑定士の技術が、あなたの一杯に繋がるまで
この珈琲鑑定士としての経験と技術は、当店で販売するすべてのコーヒーに注がれています。生豆の買い付けから、豆の個性を最大限に引き出すための焙煎プロファイルの作成、そして日々の品質管理まで、鑑定士の視点で行うことで、常に高品質で美味しいコーヒーを皆様にお届けすることをお約束します。
